聖徳太子ゆかりの寺 明日香橘寺

突然ですが「聖徳太子」ってご存じですか?
昭和世代の方ならもちろん、歴史を少しいじった人なら”冠位十二階”や”十七条憲法”などを定めた偉大な人物と覚えておいででしょう。
10人の言葉を一度に聞いてすべて理解したなどという逸話も残されていますよね。
今回はその聖徳太子が生まれ育ったと言われているお寺の話。

古墳時代の後期、都がおかれた奈良県明日香村。
その村は、元々橘の宮と呼ばれる皇族の住まいが多くあり、聖徳太子が生まれ育った場所と言われています。

その中にある橘寺はおよそ1400年の歴史を刻む古刹。
お手の起源はといいますと、これがとっても神秘的。
聖徳太子が34歳の時、橘の宮で勝鬘経(しょうまんきょう)という経典の教えを説いたそうです。
すると、太子の冠が光を放ち、空から蓮の花が降り注ぐという不思議な出来事が起こりました。
驚いた当時の推古(すいこ)天皇がこの地に建立させたのが、橘寺だそうです。

そのお寺には現在でも太子の偉業を伝える“聖徳太子絵伝”をはじめ、史実と伝説が合いまった太子の物語に触れることができます。

平安時代より盛んになった太子信仰、生涯にわたる太子の偉業を描くことで、多くの庶民が心を寄せたと言います。

史実と伝説の間(はざま)で様々な物語を残す聖徳太子。
橘寺にその面影を追うのも一興ではありませんか。

J-mama

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